第二十五章

キャロルはエミリーの戸惑いを察したのだろう、誰に促されるともなく言葉を継いだ。

「サスキアは本当に素晴らしくて、有能な女性だったわ。ただ……若くして亡くなってしまったの」その声には、長年抱え込んできた深い悲しみが滲んでいた。「彼女が経営していた事業は夫に引き継がれた。でも、彼はハワード家の血を引く者ではなかったし、時が経つにつれて強欲になっていったのよ。よそ者と結託して、私たちを裏切るようになったわ」キャロルは言葉を切り、遠い目をした。「それでも、私たちは許そうとしたの。少なくともサスキアの息子はまともな青年に見えたから。でも、結局あの男の子も父親と同じ穴の狢だった……」

キャロルは深いた...

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